
病院にたどり着くまで
春のはじまりかけ、でもまだまだ寒い時期の夜おそくのことでした。
寝ていると、妻がとことこやってきて
「血が出た」
眠かったのと正直よくわからなかったのとで
「おしるしじゃない?」
とか言って私はまたお布団でごろごろしていました。
今振り返ってみると最低野郎ですね…
それからリビングで妻が病院に電話しているのを聞いて
「あれこれほんとに生まれるやつでは?」
とようやく思い至り、妻の元へ向かいました。
この時のことは今でもたまにいじられます。ありえんよね(笑)って
病院から会社へ
看護師さんによるとまだ時間がかかりそうとのことなので、日が昇るまで付き添った後にお義母さんと交代して一旦会社に行きました。
「子供が産まれそうなの半日で帰ります。特休もください。」
幸いそういうのには優しい会社なのでちょっぴり引き継ぎだけして帰ったものの、まだかかるかもと言われたので少し仮眠することに。
16時ごろにお義母さんからの電話で起こされました。
「産まれそうです」
急いで駆けつけると妻は陣痛室?にいました。
それから分娩室に入るのですが、看護師さんに「お父さんも励ましてあげてください」的なことを言われたので一緒に入ることに。
あれよあれよの間に出産が始まりそうになって私は慌てました。初めての体験だからとかではありません。
絶対に立ち会いはしないでね!と言われていたのです。
え、まって
いつでたらいいん?
え?先生ももう来た。やばい出るタイミングない。でも嫁いたそう。とりあえず励まそう。
がんばれ
がんばれ
ひっひっふーよ
ほら、がんばれ
なぜかわからないけど私も一緒にいきんでました
がんばれ
嫁ちゃん超がんばれ
産まれました
出てくるときはなんかずるーんって一気に出てきました。本当にちっちゃくて、でも嫁の体から出てくるには大きくて。
頑張ったねって声をかけても嫁ちゃんはグロッキー。赤ちゃんを少しだけ抱っこさせてもらってから看護師さんに預けました。
後から話をすると、嫁ちゃんは痛がりながらも「この人いつまでおるんやろ」と思ってたそうです(笑)
予定外のことがあっても許してください
出産時の立ち会いとかは皆さん事前に話し合うと思いますが、流れでそうなってしまうことがあるかもしれません(ないかな…)
そうなったときは許してあげてくださいね!
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